鳥取市青谷町で発見された青谷上寺地遺跡は弥生時代に日本海を行き交う人が集い、交易の拠点として賑わった港湾集落でした。遺跡からは中国や朝鮮半島からもたらされた土器や銅鏡などの金属製品も発見されています。弥生時代の歴史を知る上で重要な遺跡として、平成20年に国の史跡に指定されました。
また、この遺跡に暮らしていた人びとの骨や脳、彼らが製作し、使用していた土器、石器、鉄器、木製の容器や農具、骨や角で作った漁具、美しい石やガラス製の装飾品など様々な道具が出土しています。
みごとなデザインをした工芸品とも言える製品が多くあり、1,353点の出土品が国の重要文化財に指定されています。
海に面し、山に囲まれた豊かな自然環境は、弥生時代の人びとの生活を支えると共に、優れたものづくりを育むバックグランドでした。